行動規範・倫理規定
一人ひとりの尊厳を大切に、常に公正であり、謙虚な学びの姿勢を持って、正直に、最善のワークを提供することを目指します。倫理的責任、価値観的原則なども規定していますが、一人ひとりの多元性を尊重しており、特定の宗教観や考え等を排除するものでも推奨するものでもありません。
1.基本的価値観
かかわる人、一人ひとりの尊厳を大切にし、お互いの心を開いて行うにふさわしい、安定した信頼関係を築くように努めます。
~プロとして施術する場合~
依頼者の意思を尊重し、その希望するワークを提供するプロとして行動します。
依頼者のプライバシー、守秘義務を徹底し、法律を遵守し、公共の利益に資するように努 めます。
常に自らの心身のケアを怠らず、社会・環境の変化に対応し、自身の向上に努めます。
2.倫理的質
他者に共感し、思いやりをも ち、謙虚に公正に、誠実に接し、人・自然を尊重し、様々な出来事に臨機応変に対応します。
相手の意思・感性・方向性を尊重しながらも自らの 判断力・感性・方向性も信頼する、思いやりと感謝の気持ちから行動 すること。
3.ワークの提供
施術者は、常に謙虚に、思いやりと感謝と尊敬の気持ちを持って依頼者と接し、その 依頼者の話を注意深く聞き、それぞれことなる背景、たとえば、年齢、性別、人種、文化 、宗教観、信条、心身障害、社会的立場、性的志向、生活習慣、その他の多様性を尊重し 、礼儀をもって対応します。施術者自身の個人的な思考・宗教観等が依頼者への押し付け とならないように注意します。
~有料でワークをご提供する場合~
施術者は、依頼者からワークの受講に対してあらかじめ明確な同意を得ます。あいま いな同意などは、誤解を生じる恐れがあるので、メールや書面等、後で確認できる形にして記録します。
施術者は、依頼者からのワークに関する質問に、適宜適切に答える義務がありますが、 ワークの適切さが保てないと判断した場合は、臨機応変に対応する必要があります。
施術者は、ワークは医療行為ではないことを十分に理解し、必要に応じて依頼者にもワークが医療行為ではないことを明示するようにします。ワーク中においても、医師免許を持つ医師でない限りは、一切の診断行為や依頼者が受けている医療行為に対する助言等を行ってはいけません。また、提供するワークに医療効果があるようなことを明言する行為や、医療効果があることを謳った宣伝・集客等を行ってはいけません。これらの行為は医師法や薬機法に抵触し、法的な処罰の対象となるため厳重に注意をする必要があります。
年齢の若い依頼者の場合、施術者は、依頼者の、保護者等への依存心と本人の独立心とのバランス、年齢による不安定さ、敏感・多感性、環境からの影響の受けやすさ等、様々な要素を特に注意する必要があります。また、本人の同意能力や、提供された本人の情 報についても慎重な扱いを要します。基本的に、20歳に満たない依頼者に ワークを行う場合には、書面で保護者の同意を得なければならず、また16歳未満の場合 には、保護者の要請があった場合、依頼者のプライバシーが尊重できる範囲内でワーク内 容を報告する必要があります。
依頼者が精神面、感情面、その他個人的状況から、不安定だと感じられる場合には 、施術者はワークを行うか否かを特に慎重に考慮します。また、依頼者がワークを受けることに影響があると考えられる病気の場合、酩酊状態、その他施術者の主観的・直観的見地から安全で有益なワークの提供が難しいと判断される場合には、ワークを行うことを控えます。依頼者の状態が不明な状態も、ワークの依頼を受けることを控えます。
施術者は、依頼者が希望するワークを提供し得るかどうか、自分の能力・技術・経験を考え、必要な場合は自分より経験のある者やその他専門家から援助・助言を求め、自分の行うワークの限界を見極め、提供するかどうかを判断します。
施術者は、依頼者がセクシャルハラスメント、金銭的抑圧、感情的なプレッシャー と感じる可能性のあるような行為を行わないようにします。また、精神的・物質的嫌がらせ、精神的・肉体的暴力、搾取と取られるような行為を行わないようにも注意します。誤 解があった場合には速やかに話し合い、和解に努めます。
依頼者のフィードバックには誠実に対応し、依頼者がワーク 内容に満足できない場合には、ワーク料金を返金するなど適切と思われる対応を行うよう に努めます。また返金や苦情への対応を、あらかじめワークをお受けする際のポリシーの 中で説明します。
4.プライバシー・守秘義務
施術者は、依頼者のプライバシーを尊重し、職務上知りえた依頼者の個人情報については守秘義務を有します。プライバシー、個人情報の保護は依頼者の法的権利であり、 施術者は法的責任を有します。
また、依頼者の個人情報およびプライバシー保護は、依頼者と施術者との信頼関係の基盤をなしますので、慎重に管理・保護します。
法的機関からの合法な要求による場合
お客様の事前の同意・承諾を得た場合
お客様または第三者の生命、身体、財産保護のために必要な場合であって、お客様の同 意を得ることが困難な場合
お客様個人を識別することができない状態にデータを加工して開示・提供する場合を除きます。
5.問題があった場合
施術者は、依頼者その他の関係者から、ワークに係る批判やクレームがあった場合、 謙虚に、素早く、誠実に対応します。施術者自身、個人的な見解として自分に非がないと 考えた場合でも、謙虚で誠実な対応は基本と心得、感謝や学びの気持ちから問題に対処することを心がけます。
批判やクレーム、その他の問題と思われる事項について、対処する方法が見つからない場合や対応することが難しいと判断した場合は、すみやかに、自分より経験のある施術者、スーパーバイザー、その他の適切な専門機関に相談する必要があります。
施術者は、万一依頼者に精神的・物理的害を与えた場合、ただちにその害を取り除き、または継続しないよう対処し、かつ、経験のある施術者、スーパーバイザー、医療機関などその他の適切な専門機関に相談する必要があります。